ZINEやリトルプレスの本を作って、イベントに参加するときに考えることは、まず3つ

EVENT

こんにちは。なつのよです。

私が、初めて文学フリマ東京に「一般入場」したのは、2022年5月の「第34回文学フリマ東京」でした。

わずか2年前のことですが、直近の文学フリマ東京38と比較しても、ブース数・来場者数のいずれも半分ほどの規模。会場も、東京流通センターの第一展示場のみを使っての開催でした。

それでも、出店者・来場者ともに高い熱量で、「私も文学フリマに出店したい!」「私も本を作ってみたい!」と思ったのですが、実際に出店者となったのは1年半後のことでした。

それは、どんな本を、どんなイベントで頒布すればいいか分からなかったから。

この記事では、「ZINEやリトルプレスの本を作ったけど、どんなイベントに参加したらいいの?」と迷っている方に向けて、「出店・出展するイベントの選び方」「代表的なイベントの紹介」をお伝えします。

この記事は、こんな人におすすめ!
  • ZINEやリトルプレスの本を作りたい
  • 本を作ってみたいけど、どんなイベントで頒布すればいいか分からない
  • 本を作ってみたいけど、どんなイベントがあるか分からない

この記事を読むと、本を作ったり、イベントに参加してみたくなったりすること間違いなし!

ぜひ参考にしてみてくださいね。

ZINE・リトルプレスの本を作って頒布するとき、最初に決めることは3つ

本稿でいう「イベント」は「展示即売会」という名前でも知られています。

私が出店者としても参加している「文学フリマ」のほかにも、「コミックマーケット」や「COMITIA(コミティア)」「COMIC CITY」などは、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

それぞれに歴史や特色があり、いわゆる「同好の士」が集まります。

ですから、「イベントに参加すればどれでもいい」というわけではなく、作った本にぴったりのイベントに参加することで、興味をもってくれる人に多く出会うことができるのです。

どのイベント・展示即売会に参加するか迷っている人は、以下の3点を参考にしてみてください。

①誰と参加するか

「一般入場」「一般参加」(本などを購入する目的でイベントに参加すること)の対となる言葉として「出店」「出展」「サークル参加」などがあります。

これらは、基本的に「イベントに本などを頒布(販売)する目的で参加すること」を指しています。

実は、イベントへの参加は1人でなくても良いのです

気の合う仲間と一緒に「サークル」を結成し、本を作って参加することもできます。
文学フリマでは、私のような「1人サークル」での参加も多いイメージですが、イベントやジャンルによって傾向は異なるといえそうです。

メリットとデメリットは表裏一体

私は1人サークルとしての出店しかしたことがありませんが、メリットとデメリットはそれぞれあります。

いいところは、自分で何でも決められるところ。
ただこれは、他者の意見が入りにくいということでもあるので、ひとりよがりな活動になってしまうことも大いに考えられますよね。

大変だなと思うところは、イベント当日の動き。
設営はもちろん、ブースでの対応も自分1人しかできないので、思うように買い物やお手洗いに行くことができません。
また、本を作るにあたっての経済的な負担も大きなものになります。

メリット・デメリットの両方を考えながら、「誰と参加するか」、決めてみてください。

②どんな本を作るか

次に、「どんな本を作るか」を決めます。

詳しくは、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧くださいね。

参加するイベントを決めるにあたって最も大切なのは、どんな「カテゴリ」「ジャンル」の本を作るか。

例えば、文学フリマの場合、公式ウェブサイトにおいて

作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会

文学フリマ | 文学作品展示即売会

と決められています。

私は、マンガでの出店が1回、自由律俳句とイラスト、エッセイでの出店が1回。
もちろん、いずれもそれを「文学」と信じるからこその出店です。

どんなカテゴリやジャンルがあるかイメージがわかないという方は、各イベントがウェブサイトなどで示している「カテゴリ」「ジャンル」を参照してみましょう!

参加イベントを決定する際には、大まかではなくはっきり、明確に、「どんな本を作るか」を決めておく必要があります。

③どのイベントに出るか

自分の「作りたい本」が決まったら、その本の表現方法やジャンルに合わせたイベントを選びます。

どんなイベントがあるか、次の項で詳しく紹介します!

代表的なイベント・展示即売会3つ

代表的なイベント・展示即売会について紹介します。

なお、以下の情報は2024年6月に各イベント等のウェブサイト等で確認したものであり、最新のものであるとは限りません。

参加を考えられる際には、必ず各イベント等の参加者向け情報をご自身で確認してください。

①コミックマーケット

会場東京ビッグサイト
会期毎年8月・12月(2024年は2日間)
ジャンルオールジャンル
(創作・ゲーム・アニメ・評論等)
参加方法オンラインにて申込み→抽選
参加費
(1スペース)
7000円
コミックマーケット公式サイトより

②文学フリマ

会場東京・大阪・京都・札幌・広島・香川等
会期会場により異なる(1日間)
ジャンル作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」
(小説・詩歌・評論・エッセイ等)
参加方法会場により異なる
(先着枠がある場合は、以降の申込みについて抽選となる可能性がある)
参加費
(1スペース)
会場により異なる
文学フリマ | 文学作品展示即売会 ウェブサイトより

③COMITIA

会場東京ビッグサイト
会期年4回
ジャンル自主制作漫画誌展示即売
(一次創作のみ。マンガ・イラスト・小説・評論・音楽等)
参加方法オンラインあるいは郵送にて申込み
(抽選・落選となる場合あり)
参加費
(1スペース)
6900円
COMITIA | 自主制作漫画展示即売会 ウェブサイトより

出店・出展・サークル参加を考えたら、まずは一般参加者として足を運び、イベントの雰囲気をつかむのがおすすめです!

まとめ

ここまで、「ZINEやリトルプレスの本を作って、イベントに参加するときに考えることのお話をしてきました。

  1. 誰と参加するか
  2. どんな本を作るか
  3. どのイベントに出るか

まずはこの3つを押さえて、イベント・展示即売会への参加に挑戦してみてくださいね。